歯周病は、歯と歯ぐきに近い部分についた歯垢(細菌の塊)によって引き起こされる病気であり、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)についた歯垢(細菌の塊)が歯根(歯の根っこ)の方に進行して歯を支えている周りの組織を壊してしまい、最後には歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病の初期段階ではブラッシング等でケアすることにより改善します。
しかし、ある程度症状が進行している場合はできる限り早く、歯のクリーニングや歯石とりの治療を受けることが大切です。
歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)が深くなり始めている状態で歯ぐきが赤く腫れてブラッシング時に出血したりします。
[治療法]
正しいブラッシング指導を行ったり、歯石とりを行います。
健康な状態では3mm以内の歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)の深さが4mm程度になった状態であり、歯ぐきが初期よりさらに腫れたり、ブラッシング時に出血したりします。
[治療法]
初期と同様、正しいブラッシング指導を行ったり、歯石とりを行います。ただし、初期より治るのに時間がかかります。
歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)が4~7mm程度になった状態で、歯がぐらついたり、それによって咬みにくいような症状が出てきます。
[治療法]
歯石とりを行い、歯根(歯の根っこ)の方までこびりついた歯石を除去したり、症例によっては、歯ぐきを切開して、歯根(歯の根っこ)の歯石をとる手術をする場合もあります。
歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)が7~10mm程度になった状態で、歯を支えている歯ぐきの骨が半分以上破壊していて、最後には歯が抜け落ちます。
[治療法]
抜歯を行い、入れ歯やブリッジなどで歯を補います。
歯周病は初期段階ではそれほど自覚症状がないので、予防歯科(定期的な検診)が重要になってきます。